更なる日本語教育の可能性
文/池畑裕介老師

主講/日語教學

池畑裕介老師

開設課程:
日語進階班
日語檢定班

日本語教師をして14年、去年は台北市教学楷模(模範教師)の賞をもらい、教師として一段落がついたのではないかと自分では思っている。この賞をもらったときは大変に嬉しかったし、今まで教師をしてきてよかったと心から思った。しかし、徐々にこのままでいいのだろうか?この賞をもらって喜んでそれで何が残るのかという疑問をいだいた。更なる進歩ができるのでは?新たな教学法しかり、もっと日本語教育を真摯に見つめなおさなければ進歩はないのではないか?そこで目をつけたのが前から興味を持っていた他分野のフィールドである。

 

一番興味があったのが心理カウンセリング、次に興味があったのが占いである。早速今年に入り講座を申し込み、受講をし、4月に占い(数秘学)の資格を取得、8月に心理カウンセリングを取得した。この二つを勉強してみて思ったことが、新たなフィールドの学習は大変楽しく、刺激的であり、知識も増えたのもさることながら、人としての深みも少し増したような気がする。そして、なにより、この二つのの分野は言語教育にくっつけ易いことである。早速、数秘学と日本語教育をくっつけて、日本語を勉強しながら数秘学が学べる講座を開いた。幸いに前からの学生が支持してくれ開講に到った。この講座を開いてみて思ったのが、悩みをかかえている学生が如何に多いか、また自分のことをもっと知りたいという学生が如何に多いか。受講生のほとんどが何らかの自分に対する疑問をもち、それを解決する道具として占いを勉強している事が分かった。このコンセプトは次に行おうとしている、心理カウンセリング的授業に使えるのではないかと思った。言語教育についてもまとまった自分の悩みの話をさせるチャンスが存分にあったので、感情の語彙表現の学習を含め、まとまった心の中の抽象的なことを外国で表現するという学習機会も提供できた。自分を知り、言語を学ぶというアプローチは数秘学という占いを勉強していなかったら、なしえなかったことである。

 

次に開きたいのが「絵本therapy(絵本を読むことにより、心をリラックスさせ、絵本のストーリーに自身を投影させストレスを解消するというtherapyである。絵本を通して自分を振り替える)」のクラスである。これは心理カウンセリングのスキルが存分に発揮できるクラスなので、私自身大変楽しみにしているクラスだ。

 

アイデア次第ではいかようにでも広がりを見せるのが新たなフィールドを学ぶ良いところなのではないだろうか。そのためにはやはりいろいろなモノを試してみる知的好奇心と行動力が重要なのではないかと自分に言い聞かせている。